「ChatGPT、みんな使ってるみたいだけど、自分の仕事だと結局何に使えばいいんだろう」
そう思ったまま、アプリを開いただけで閉じてしまった経験はありませんか。
生成AIが話題になっているのは知っている、でも具体的に「今日の自分の仕事」のどの場面で使えるのかが分からない。
そのイメージが湧かないまま、「なんとなく難しそう」「自分の仕事には関係ない」と使わず終わってしまう人はとても多いです。
実はそれ、もったいないことでもあります。
メールの返信、資料の要約、企画のアイデア出しなど、日々の「ちょっと面倒な作業」の多くは、生成AIに頼み方さえ分かれば代わりにやってもらえるからです。
この記事では、仕事の場面ごとに使える生成AIの活用例を20個、頼み方の例つきで紹介します。
すべてを覚える必要はありません。
まずは「これなら自分の仕事でも使えそう」と思えるものを1つ見つけてもらえたらと思います。
文章を書く・整える場面で使えるAI活用例
日々の業務の中でも、文章を書く作業は地味に時間がかかります。
まずは「書く・整える」場面での活用例から見ていきましょう。
1. メールの返信文を下書きしてもらう
取引先や顧客からのメールに、丁寧かつスピーディーに返信したい場面で使えます。
「以下のメールに対して、丁寧だけど堅苦しすぎない返信文を作ってください。伝えたい要点は『納期を1週間延ばしてほしい』です。(元のメール本文を貼り付け)」
ゼロから文面を考える時間がなくなり、出てきたたたき台をベースに調整するだけで済むようになります。
2. 顧客からの問い合わせ対応文を作る
よくある質問への回答や、少し気を遣うクレーム対応の言葉選びに悩む場面で役立ちます。
「お客様から『商品が届くのが遅い』という問い合わせがありました。誠実に、かつ簡潔にお詫びと状況説明をする返信文を作ってください。」
感情的になりやすい場面でも、いったん落ち着いた言葉遣いのたたき台をもらえるのは大きな助けになります。
3. 社内マニュアル・手順書のたたき台を作る
新人教育用の手順書や、業務マニュアルを一から作るのが面倒に感じる場面で使えます。
「「次の作業手順を、初めての人でも分かるように箇条書きでまとめてください。手順は①伝票を確認する②在庫を照合する③発送ラベルを印刷する、です。」
話し言葉でざっくり伝えた内容でも、読みやすい構成に整理してもらえます。
4. 文章の言い回し・誤字脱字をチェックしてもらう
大事なメールや提案書を送る前に、表現がおかしくないか確認したい場面で使えます。
「「次の文章に誤字脱字や不自然な言い回しがないかチェックして、改善案を教えてください。」
誰かに頼まなくても、第三者目線でのチェックをすぐ受けられるのが便利なところです。
最初は「メールの下書きぐらいから」で十分。
ぼくも個人事業主さんの相談に乗るとき、まずはここから提案することが多いです。
情報を整理する・理解する場面で使えるAI活用例
次は、たまった情報を「整理する・理解する」場面での活用例です。
5. 長い資料やレポートを要約してもらう
大量の資料に目を通す時間がなく、まず要点だけつかみたい場面で使えます。
次の文章を、重要なポイント3つに絞って要約してください。」
全部読まなくても要点を先につかめるので、その資料を詳しく読むべきかどうかの判断が早くなります。
6. 会議の音声・メモから議事録を作る
会議中はメモを取るだけで精一杯で、議事録づくりが後回しになりがちな場面で使えます。
「以下は会議の文字起こしです。決定事項・タスク・担当者が分かる形で議事録にまとめてください。」
音声を文字に起こすツールと組み合わせると、会議の記録・共有にかかる負担がぐっと減ります。
会議まわりのAI活用については、AIで会議を効率化!音声認識&要約機能で仕事の生産性を劇的アップでも詳しく紹介しています。
7. バラバラなメモやデータを整理・分類してもらう
メモ帳やチャットに散らばった情報を、あとでまとめて分類したい場面で使えます。
「以下のメモを、案件ごとにカテゴリ分けして表形式にまとめてください。」
手作業での分類にかかる手間が減り、抜け漏れにも気づきやすくなります。
8. 英語の文章を翻訳・意訳してもらう
海外とのメールや英語の資料を、読む・書く必要がある場面で使えます。
「次の日本語のメールを、ビジネス英語で丁寧なトーンに翻訳してください。」
単純な直訳ではなく、ニュアンスや丁寧さを保ったまま翻訳してもらえるのが便利なところです。
アイデアを広げる・企画を考える場面で使えるAI活用例
続いては、企画やアイデア出しの「壁打ち相手」としての使い方です。
9. 新しい企画やサービスのアイデア出しの壁打ち相手にする
一人で考えていると視野が狭くなりがちな企画立案の場面で使えます。
「個人事業主向けの新しいサービス案を、5つの切り口で出してください。それぞれのメリット・デメリットも教えてください。」
一人でのブレインストーミングの限界を超えて、自分では思いつかなかった切り口に気づけることがあります。
10. キャッチコピーやタイトル案を複数出してもらう
ブログのタイトルや広告のキャッチコピーで、言葉に詰まったときに使えます。
「『時短で終わる資料作成術』というテーマで、読者の興味を引くタイトル案を10個出してください。」
選択肢がたくさんあると、そこから良いものを選んだり、組み合わせたりする作業がしやすくなります。
11. プレゼン資料の構成案・アウトラインを作ってもらう
プレゼン資料を作る前に、話の流れをどう組み立てるか悩む場面で使えます。
「新商品についてのプレゼンを15分で行います。聞き手は社内の決裁者です。話の構成案を章立てで作ってください。」
ゼロから構成を考える負担が減り、話の骨組みを早く固められます。
12. ネーミング・キャンペーン案を考えてもらう
新商品の名前や、キャンペーン企画の切り口に悩む場面で使えます。
「この商品の名前を、親しみやすさを重視して10案出してください。」
自分の発想の外にある候補まで、一気に選択肢を広げられます。
うめしー
アイデア出しは、AIが一番力を発揮してくれる場面だとぼくは感じてる。
プロンプトエンジニアの資格を取って以来、ここの頼み方はかなり試行錯誤したところなんだ。
リサーチ・調べ物・スケジュール管理で使えるAI活用例
ここからは、調べ物やタスク管理の場面での活用例を紹介します。
13. 調べ物の下調べ・論点整理をしてもらう
知らないテーマについて、まず全体像をつかみたい場面で使えます。
「インボイス制度について、初心者にも分かるように基本的なポイントを整理してください。」
検索して複数のサイトを回る前に、全体像と調べるべきキーワードの見当がつきます。
ただし生成AIの回答には誤りが含まれることもあるため、金額や制度など重要な情報は必ず公式サイトなど一次情報で確認してください。
14. タスクの優先順位付け・スケジュール調整の壁打ち
やることが多すぎて、何から手をつけるか決められない場面で使えます。
「今抱えているタスクは、資料作成・請求書発行・打ち合わせ準備の3つです。締め切りと重要度を考えて優先順位をつけてください。」
頭の中だけで考えるより、一度書き出して整理してもらうことで判断しやすくなります。
タスクの優先順位づけについては、「やるべきこと」を迷わない!タスク優先順位のコツとAI活用術でも詳しく取り上げています。
15. 競合や市場動向のリサーチ補助
自社の立ち位置を考えるために、業界の動きをざっくり把握したい場面で使えます。
「小規模な飲食店の業界で、最近注目されている取り組みの傾向を教えてください。」
たたき台としての方向性をつかみ、そこから正式な情報源で裏取りをする、という流れを作れます。
こちらも生成AIの情報は最新でなかったり誤りを含んだりすることがあるため、断定的な数字はそのまま資料に使わず、必ず出典を確認するようにしてください。
16. Excel関数・数式の作成を手伝ってもらう
やりたい集計はあるのに、関数の書き方が分からない場面で使えます。
「Excelで、A列の日付ごとにB列の売上を月別に合計する関数を教えてください。」
検索して調べる時間を省略でき、自分のやりたいことに合わせた数式を作ってもらえます。
クリエイティブ・技術的な作業で使えるAI活用例
最後に、デザインや技術的な作業での活用例を紹介します。
17. SNS用の画像・バナー素材のたたき台を画像生成で作る
SNS投稿用の画像を毎回イチから用意するのが大変な場面で使えます。
「(画像生成AIに対して)秋の収穫をテーマにした、明るい雰囲気のバナー画像を作ってください。」
デザインの知識がなくても、たたき台となる画像がすぐ手に入ります。
実際に使う際は、そのAIサービスの利用規約で商用利用や著作権の扱いがどうなっているか、必ず確認してください。
18. プログラミングのコード作成・デバッグを手伝ってもらう
ちょっとした自動化やツールを作りたいけれど、コードに慣れていない場面で使えます。
「Excelファイルを読み込んで、条件に合う行だけ抽出するPythonコードを書いてください。」
ゼロから書くよりずっと早く、動くコードのたたき台が手に入ります。
19. エラーメッセージの意味を解説してもらう
パソコンやツールでエラーが出て、何が原因か分からない場面で使えます。
「次のエラーメッセージが出ました。考えられる原因と対処法を教えてください。(エラーメッセージを貼り付け)」
専門用語だらけのエラーメッセージも、噛み砕いて説明してもらえます。
20. 動画・音声コンテンツの台本や構成案を作ってもらう
SNSやYouTube用の動画・音声コンテンツの台本を考える場面で使えます。
「『時短で終わる資料作成術』というテーマで、3分程度の動画の台本を、導入・本編・まとめの構成で作ってください。」
話す内容の骨組みが決まっていると、収録時に迷う時間が減ります。
生成AIを使うときに気をつけたい3つのポイント
便利な一方で、使う前に知っておきたい注意点もあります。
- 個人情報や取引先の機密情報は入力しない
- 出てきた答えをそのまま鵜呑みにせず、事実関係は自分で確認する
- 画像やコピーを実際に使う場合は、著作権・商用利用の条件を確認する
特に生成AIは、もっともらしい間違った情報を自信満々に返してくることがあります。
この特性や正しい向き合い方については、「ChatGPTは弊害をつくる?」その理由と正しい使い方を徹底解説!で詳しく解説していますので、あわせて読んでみてください。
うめしー
便利だからこそ、任せていい部分と自分で確認すべき部分の線引きは大事にしたいところ。
ぼくが個人事業主さんの生成AI導入をサポートするときも、まずここを一緒に整理するようにしてるよ。
まとめ
今回紹介した20の活用例は、どれも特別な準備がなくても今日から試せるものばかりです。
- 文章を書く・整える(メール返信、問い合わせ対応、マニュアル作成、文章チェック)
- 情報を整理する・理解する(資料要約、議事録作成、データ整理、翻訳)
- アイデアを広げる・企画を考える(壁打ち、キャッチコピー、プレゼン構成、ネーミング)
- リサーチ・調べ物・スケジュール管理(下調べ、優先順位づけ、市場リサーチ、Excel関数)
- クリエイティブ・技術的な作業(画像生成、コード作成、エラー解説、台本作成)
20個すべてを一度に使いこなす必要はありません。
まずは「これなら今の自分の仕事に使えそう」と思えるものを1つ選んで、実際にプロンプトを打ち込んでみてください。
小さく試して慣れていくことが、結果的に一番の近道になります。
「自分の業務にどう組み込めばいいか、一人で考えると難しい」と感じた場合は、無理に一人で抱え込まなくても大丈夫です。
伝わる設計室では、個人事業主・小規模事業者向けに生成AI活用支援やホームページ制作を行っており、生成AI導入サポートは無料で実施しています。
気になる方は、お問い合わせページからお気軽にご相談ください。
